ニューストピックス

2017年年末のごあいさつ「HBSLの2017年」

振り返れば2017年はHBSLのメンバー全員がフル・スロットルで過ごしたエキサイティングな1年でした。その成果はイン・プレスのものも含めて英文7編と和文2編の原著論文、国際学会15件と国内学会17件の学会発表、3件の特許申請という数字にも表れています。このような充実した時間を過ごす事ができましたのは、第一に、多くの共同研究機関、企業、医療機関、そして世界中の共同研究者の皆様からの暖かいご指導と強力なご支援,そして研究をサポートして頂いている大学事務部門の皆様のご尽力の賜物であり、HBSLメンバー一同に代わり、深い感謝の意をお伝えしたいと存じます。

今年は、私たちにとって新しい研究上のチャレンジの始まりの年でもありました。それは、「心拍変動=自律神経指標」というパラダイムからの脱皮の始まりです。心拍シグナルの情報としての価値は、自律神経指標としてフレーム内に閉じ込めるべきではなく、その変動パターンを生体-特に脳の状態-を映し出す情報として、先入観を排し,あるがままに見直すべきではないか,この視点から心拍変動を眺めたとき、従来の自律神経指標あるいは予後指標としての生体信号とは異なる、第3の途がかなり明瞭に見えてきました。その成果は、睡眠時無呼吸やそれに対する循環応答、silent awakeから入眠への移行、運転中の眠気、情動の種類など、さまざまな生体現象に固有の心拍の変動パターンの発見でした。

お世話になっております皆様方ととともに2018年はこの流れをさらに加速する年にしたいと願っています。新しい年が皆様方にとりまして,ますます楽しさに溢れた年となりますことを,こころからお祈りすると共に、引き続きご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2017年 師走
早野 順一郎