研究

コア・コンピタンス

生体信号のゆらぎとストレス、休息、自律神経機能の関連メカニズム
自律神経機能評価、呼吸性洞性不整脈(RSA)と身体休息機能 2003

Autonomic Function and HRV

Orthostatic responses of HRV components
  • 健常者では起立によってHF成分のパワーは減少する。LF成分パワーは約1/3の人で増加する。
  • HF成分もLF成分も、迷走神経遮断薬によって消失する。
  • 起立によるLF成分パワーの増加は、交感神経遮断薬によって消失する。
  • 0.15 Hzより高い周波数領域の心拍変動は迷走神経活動によってのみ媒介される。
  • 0.15 Hz以下の周波数領域の心拍変動には、交感神経と迷走神経の両者の活動が反映される。
HRV at rest and during mental and physical stresses
  • 拍変動は、一般に安静時に増加し、心理的、身体的ストレス、疾患によって減少する。

呼吸性洞性不整脈(RSA)と心肺休息機能

Research questions
  • 心拍変動に、生理学的役割はあるか。
  • 心拍変動のHF成分(呼吸性洞性不整脈)の大きさは、何故、迷走神経活動を反映するのか。

Increase in HF (RSA) amplitude during sleep
  • 心拍変動のHF成分(呼吸性洞性不整脈)の大きさは、休息時や睡眠中に増大する。

Heart beats cluster during inspiration and scatter during expiration
  • 呼吸性洞性不整脈によって、心拍は吸気時に集中し、呼気時にはまばらになる。
RSA improves pulmonary gas exchange efficiency and save cardiopulmonary energy expenditure during rest
  • 健常男性のガス交換に関与する肺胞網細血管床の総和は約50 mL。心臓の1回拍出量とほぼ等しい。
  • 呼吸性洞性不整脈は肺のガス交換効率を改善することで、ガス交換量を維持しつつ心拍数と呼吸数を減らしうる。
  • 呼吸性洞性不整脈は全ての肺呼吸動物に共通に存在する心肺系の休息機能と考えられ、呼吸性洞性不整脈を定量的に反映するHF成分パワーは休息度の指標として有用である。
    Hayano et al. Circulation 94:842, 1996; Cardiovasc Res 58:1, 2003